noel1982’s diary

アラフォー独女は健康でシンプルな生活がしたい

耳下腺腫瘍(発覚から検査まで)

耳下腺腫瘍の手術を終えて、少し落ち着いたので、

少しずつ自分の体験を書いていきたい。

自分のための記録でもあるけど、このニッチな病気で

今現在不安に感じている人とかに読んでもらえたらな、

という思いもある。

前にも少し書いたけど、この病気はあまりメジャーな

病気でもなくて、関連書籍なんかもほぼない。

だから自分がこの病気だと言われたとき、頼りになった

のはネットの情報。

特に体験記はとても役に立った。だから自分もそういう

情報を発信出来たらなと思っている。

ただあくまでも自分の場合はこうだった、という話

なので、すべてが同じように行くわけではないことは

あらかじめ言っておきたい。

 

耳下腺腫瘍について↓

耳下腺腫瘍|一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会

 

 

腫瘍に気がついたのは去年の年末あたり。

耳の下、顎骨の後ろあたりになんか1センチくらいの

コリコリとするものが・・・。

はて・・・?なんだこれ?

脂肪の塊?骨?

いつからあるのかもよくわからなかったが、

別に痛くもかゆくもない。

そのうち消えるやろ、と放置。

 

年が明けて2月。

まだある。

大きくもなっていない。

痛くもない。

が、なんか気になる。

それで近所の耳鼻科に行くと、抗生剤を渡されて

様子見ましょうとのこと。

リンパ腺のはれかもとのことだった。

 

1週間後に再診。

やはり変わってない。

「紹介状書くから大きいところで診てもらって」

自慢じゃないがこんなこと言われたのは40年近く

生きてきて初めてだったので、だいぶビビる。

(やばい・・・なんか大きな病気かも)

それでネットで色々調べ始める。

ここで初めて耳下腺腫瘍という言葉を知る。

症状があてはまる・・・。

これかもしれないな・・・。

と、大きな病院(県立病院)に行く前からあたりを

つけるも、良性と悪性があること。基本的に治療

は摘出手術以外ないことを知りさらにビビる。

薬ないんだな・・・。

 

紹介状を持って県立病院へ。

触診して、耳下腺腫瘍か粉瘤(皮膚の病気)じゃないか

とのこと。

そこでエコーと吸引細胞診をした。

細胞診てのは腫瘍に注射針を刺して吸引し、組織を

とって調べてみましょうってやつ。

首に!針!?( ゚Д゚)

平気なフリはしたけど、内心動揺(笑)

めっちゃ怖かったけど、たいして痛くはなかった。

採血と同じくらいかな?

これで病気がはっきりするなら全然OK!

 

翌月3月に結果を聞きに行くと、

耳下腺腫瘍 良性の多形腺腫の疑い

とのことだった。

あーやっぱりねって感じ。

だが・・・解せぬ!!

なんでこんなところに腫瘍ができるんだ!?

理由は?食生活とか後天的なもの?それとも

先天的なもの?

私の何が悪かったからこうなったのか知りたくて

主治医に聞くも、理由は不明とのこと。

なにそれ・・・一番モヤモヤするじゃん(苦笑)

生活習慣的なものだったら改めるとかできるのにさ。

まあ悪性ではなかったのでよかったけど・・・。

良性腫瘍だって何かできる理由が絶対あると思うん

だけどさ~。

ただしまだ疑いなので、油断はできない。

8~9割方、多形腺腫だろうとのことだが、確定

判断は腫瘍をとって、それを病理検査に出して

みないとわからないとのこと。

そして事前に調べていた通り、治療は基本、摘出

手術しかないと言われる。

もう少しはっきりさせるためにMRIをとることに。

 

3月末にMRIをとる。

造影剤入りは初めてで、ブログとか読んでると気持ち

悪くなるとか色々書いてあってビビるが、そんなこと

はまったくなかった(笑)

むしろあの騒音の中、眠りかけた。

が、だいぶ長くて、40分くらいかかってしまう。

MRIの結果はその日の診察ではっきりした。

「多形腺腫ですね!」

主治医が続けて言うには、腫瘍がまだ1センチくらいで

小さめなので、このまま経過観察もありだが、放置で

がん化する怖れもある。家族などと相談してどうする

か決めてほしいとのことだった。

 

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これがその時の画像。下が顎側。右上の赤丸のところ

が私の腫瘍☆

 

 

病気になった時、今後どうするか選択する時、誰かに

相談するのが普通だと思うが、私はこの時点でもう

手術することを決めていた。

私は一人っ子で、一人暮らしで、両親は離れて住ん

でいる。

私はもうアラフォーで、親の面倒はみても、面倒を

みられる側の立場にはなりたくない。

心配されるのも、迷惑をかけるのも嫌だ。

普段、独りでいることを謳歌しているくせに、いざと

なると誰かに頼るようなことはできるだけしたくない。

精神的にも、肉体的にも、経済的にも、誰にも頼りたく

ない!!

これは独り身の意地というやつだ(笑)

なので本当は親には言わずにおきたかったが、手術入院

にはかならず保証人が要るので、こればかりはどうにも

ならず・・・しぶしぶ伝えることに(苦笑)

連帯保証人ってやっかいだよね~。

お金のことだしむやみやたらに頼めるものじゃないしさ。

ほんとに天涯孤独になったらこれどうすんの?って感じ。

一応、保証人代行制度が使えますってあったから、病院の

事務員さんにこれ利用しようと思うんですけどって話し

たら、すっごいびっくり&ドン引きされて、何度も誰か

いないのかって聞かれて、ああもういいです・・・。

って引き下がった(苦笑)

 

4月にもう一度病院へ行って手術の内容を詳しく

聞いた。

 

・手術は耳の前から首にかけてS字にメスを入れて

腫瘍をとる。

(腫瘍のある耳下腺は顔面神経が走行していて、その

神経を確認しながら摘出するため)

・合併症として、

顔面神経麻痺がおこる。

耳たぶの感覚が落ちる。

フライ症候群(食事の時ほほに汗をかく)。

一口目にあごが痛くなる。

唾液ろう(傷に唾液がたまる)があげられる。

・入院は1週間程度。

 

一番ビビるのはやはり顔面神経麻痺。

私の場合は腫瘍の場所が耳下、顎骨の後ろあたり

なので麻痺が出るとしたら下唇のあたりではないか

とのこと。

でもこればかりはやってみないとわからない。

腫瘍が神経を巻き込んでいたり、かなり近いところ

を走行していれば、切らないまでも、神経をさわら

なければいけない。

下唇の神経は相当細く繊細なので、麻痺は出る

だろうが一時的なもので、数か月で麻痺がとれて

くると思われるみたいなことを説明される。

合併症についてはこれまたネットで色々調べていた

ので、ビビってはいるものの冷静に聞く事が出来た。

やはり事前にある程度情報を得ておくとだいぶ

違うし、質問も事前に考えて聞くことができるから

助かった。

やはり大事なのは、いかに自分が納得して手術に

臨めるかだと思うから。

 

というわけで、手術が決まった。

仕事の都合もあり、9月にしてもらった。

だいぶ先になったが、ゆっくり準備ができたので

よかったかな。

腫瘍は痛くもかゆくもないので、ほぼ9月まで存在すら

忘れる(笑)

いつからここにいて、どれだけの時間をかけて1センチ

に育ったのか知らんが、ほんとに気がつかない人は

気がつかないだろうなってくらい存在が薄い腫瘍。

ブログ読むと、結構2センチくらいまで放置してた人が

多いような?

たしかに気持ちわかるなー。日常生活にまったく影響

ないもんね!

けど触ると、よく動くんだよねこれが。

どんだけ移動できるんだって(笑)

それがなんか気持ち悪いくらい(;^ω^)

(でも腫瘍はあんまり触っちゃダメなのであしからず!)

 

つづく